ローズクイーン   ROSE QUEEN

野生種   中生   薄いピンクの三英花。花径はおよそ7cm程度の小輪。
茎葉は緑薄く細く貧弱な感じ、草丈は30cm程度と小型。性質、繁殖は普通。


「花菖蒲大図譜」に掲載されており、それによると1910年以前の品種ということになっている。
多分シベリアなどで発見されたピンクのノハナショウブに命名したものと考えられるが、大図譜
には、英国で販売されていたことがあるという。また実生すると、鉾が紫、弁が白の2色花も出る
そうで、そのことから全くの野生種とも言えないという報告もあるが、花形や草姿からすればまさに
野生種そのままであるといったことが書かれてある。

「北野天使」ととても良く似ており、一見見分けが付かないが、雌蕊の背の部分の側面に小さな
突起状のものが見られる場合があるところが異なっている。その他色彩などでも見分けが付かない。