花色は紅紫色が多いが、青紫色系の花も混生する。

ノハナショウブ 長野県入笠山(にゅうがさやま)   


南アルプスの北端に位置する入笠山(標高1955m)には大河原湿原と入笠湿原がある。入笠山は山頂付近まで車で上がれるし、気軽に様々な湿原の植物が見られる場所として人気が高い。ノハナショウブは入笠湿原の方に多く自生している。


ここのノハナショウブも霧ケ峰に自生するものとタイプ的には近く、それよりもやや富士山麓に自生するタイプに近いといった感じを受けた。
花の色彩は写真のような青系のものから、赤色系のものまで見られのが特徴で、花弁の質が柔らかい感じを受ける。

それにしても、霧ヶ峰にしてもこの入笠山にしても、標高が1600〜1800m程度の高所なのだが、ノハナショウブはなぜこんなところにまで上って来れたのだろうか。