ハナショウブ   朝霧高原自生

 富士山麓の朝霧高原に自生するノハナショウブ。富士山麓から箱根周辺に自生するノハナショウブは、この画像のように、明るい青紫色の花を付ける個体が多く、8cm前後の小輪で、茎葉もひじょうに細く長く、他の地方のノハナショウブとは、かなりタイプが異なる。

生育地は、富士山の溶岩上に出来た草原で、肥料分も少ない痩せた草原に他の草の中に点々と生え、北海道の海岸地帯のような大群生は見られない。

タイプからすれば、霧ケ峰や入笠山に自生する個体と似ているが、それよりもさらに茎葉が細長く、花も小型で明るい青紫の花が多い。



富士山麓周辺の産は、栽培してみると、性質が弱く栽培が難しい。同じノハナショウブでも東北や北海道産は丈夫なのだが・・。