峰 紫   みねむらさき   MINE MURASAK

江戸系   極早生   紅味を含む紫の三英花。花径はおよそ14cm前後の中輪。草丈はおよそ80cm程度。性質は丈夫で繁殖も良い。

「霧ケ峰」と「栄 紫」の交配によって作出された。単純な紫色の三英花で、花形は単純なものだが、極早咲きで草丈も高く、花菖蒲園の修景用に好適な実用品種である。


極早生の品種の多くは吉江系の品種が親になっており、開花は早いが草丈の低い品種から出来た後代は、どれも草丈が低くなり、庭園用として使うのには不向きだった。しかしこの品種は、その中でも草丈が高く伸び、性質も丈夫なので、当園でも多用している。