火の舞   ひのまい   HI NO MAI

肥後系  ピンク地に濃紅の細脈が入り、遠目に濃い桃赤色に見える六英花。花の直径は16cm前後。
大輪。光田系の濃桃赤花のなかでももっとも濃い色彩を持つ品種の一つで、人気も高い。性質は弱く、鉢栽培向き。

なお、どの品種でも言えることだが、花色は一般に気温が低く、昼夜の温度差がある場所の方が鮮明な色彩に咲く。
これらピンク系の品種も同様で、気温が低い地方などでは鮮明な発色をするが、関東以西の一般暖地では、
開花時期に気温が25度c以上もあると、ぼけたような薄い花色になってしまう。

写真の花は温室で促成した鉢を5月初旬に屋外に出し咲かせたもの。涼しい気候の中で、とても濃いピンクに咲いた。
しかも咲き始め。しかし、6月に咲かせると、これほど濃いピンクには咲かない。
1979年 光田義男氏作