加茂花菖蒲園花菖蒲データベース https://kamoltd.co.jp/katalog/index.htm



玉宝蓮   ぎょくほうれん   GYOKUHO REN

江戸系   早中生   薄赤紫色の玉咲き珍花。花径はおよそ7cm程度の小輪。
開花2日め以降は開くが、この花は玉咲きになっているところを見る花である。
江戸系の古花の一つで、明治18年には現存した記録がある。

江戸古花にはこのタイプの花に、ほかに「八重玉宝蓮」、「竜の爪」、「白竜の爪」。
絶種したが、六英白花爪咲きの「銀玉」、「折 鶴」、青紫の「突羽根」、「舞 鶴」などの
変わり咲きがある。これらはみな小型の花だが、こんな変わり咲きまで観賞の対象と
したところが江戸花菖蒲の大きな特徴である。何でも飲み込んだ大江戸の性格そのまま
である。