舞孔雀 (まいくじゃく)
 

比較的濃い青紫〜紅紫色。ガクタイプの八重咲だが、両性花も八重化して、咲き進むにつれ独特の花形となり強い印象を与える。木姿や葉はガクアジサイタイプで大きくなり、丈夫で作りやすい。

この花は特に酸性土壌で青く咲かせた時に本領を発揮するように思う。やや暗い青紫の花となり、花冠の中央の弁化した両性花が、一見アジサイとは思えないような花に咲き進んでいく様は、梅雨の暗い雲が幾重にも重なる様子を見るようである。

鉢植えでも栽培できるが、この木はどちらかと言えば、やや暗い半日陰程度の庭に向く。

名前は古いカキツバタの品種からか。このカキツバタの「舞孔雀」を思い浮かべながら見ると、このアジサイの名前が頷ける。